HOME > 小さな会社のやってはいけない失敗例   目次 |  ?資金調達 |  ?設備投資 |  ?人件費 |  ?税金対策 |  ?経営管理 |  ?新会社法 

公認会計士・税理士 遠山事務所  TEL 03-5386-1299


? 設備投資


設備投資は、会社が投下する資金の中でも、莫大な額になりうるものの1つでしょう。
投下資金に見合うだけの利益が上がるのか、よく見極めることが肝要です。




11.自社ビル・土地を借入してまで購入したら、資金繰りが悪くなり、手放した。
 当社は、毎期700万円程度の利益は出るようになり、業績が安定してきた。いつかは自社ビルをと思っていたので、借入(2億円)をして購入した(土地1億2千万円、建物8,000万円)。
利益が出ているので借入返済できると思っていたが、資金繰りがどんどん悪化し、結局、自社ビルは手放すことになった。
(ヒント)
上記の場合、単純化すると、毎期会社に残る資金は、「当期利益(税引後)+減価償却費−借入元本の返済額」ということになります。どういうことなのか、考えてみましょう。
 まず、借入元本の返済額は、借入金の減少であり、費用ではありませんから、その分、当期利益額より会社に残る資金は少なくなることは、お分かりになるでしょう。
 また、減価償却費(固定資産の取得価額を、一定の償却期間で毎期費用化したものをいいます)は、会計上は費用ですが、支出を伴わない分、当期利益額より資金が多く残ることになることは確かです。
しかし、ここに落とし穴があります。まず、建物(ビル)の減価償却は、毎期定額で、かつ償却期間(税務上の耐用年数)が借入期間よりも通常長いので、徐々にしか費用化ができません。さらに、土地は、減価償却によって費用化できません(非減価償却資産)。
 上記の例で簡単に計算してみましょう。
?税引後当期利益 700万円
?建物減価償却費(毎期) 
8,000万円×95%(償却可能限度額)÷50年(耐用年数)=152万円
?借入元本返済額(毎期)
 2億円÷20年(借入期間)=1,000万円
?毎期会社に残る資金 ?+?−?=▲148万円
 このように、本業で利益が出ていたとしても、資金繰りが悪くなることになります。「資金を寝かせてしまう」と言ってもよいでしょう。
自社ビルがどうしても必要というのでなければ、オフィスは賃貸で充分でしょう。賃借
料は支払った分を、毎期費用化できるのですから。


12.最新鋭の機械を買ったが、使い物にならなかった。
 国内初の呼び声高い機械を導入したが、まったく使い物にならなかった。売却するにも売却できず、維持費だけを支払い続けることになった。さらに、機械導入のための借入の返済や利息が、資金繰りを圧迫する結果になってしまった。
(ヒント)
機械の導入は、中小企業にとっては基本的に多額の借入を伴う場合が多いため、慎重に検討する必要があります。特に、国内初の機械というものはコストもかかり、さらにその機械が実用的であるかも不明であるため、あまり導入をお勧めすることができません。
近年の技術の発展を考えると、その機械の実用性が確認されれば、それほど長い時間を経ずに2番手、3番手の安価な同機種が市場に出回ることが予想できます。そうなってから導入を検討しても遅くはないでしょう。


13.会計ソフトを購入したが、使いこなせなかった。
以前から自分の会社を持つ友人から、「経理は会計ソフトでやるべきだ。」とアドバイスを受け、パソコン1台と市販の多機能会計ソフトを購入した。さらに、販売管理ソフトも購入した。
しかし、経理経験も無く、営業一筋だった社長には使いこなせなかった。
(ヒント)
経理経験があったり、パソコンが得意で会計ソフトが使いこなせるなら、それに越したことはありません。しかし、初心者であればやはり慣れるまでに一定期間を要しますし、簿記の知識もある程度必要になります。忙しい経営者にとって、会計ソフトの導入が足かせになるようでは意味がありません。
手書きや表計算ソフトで帳簿を作成し、後は会計事務所に頼むのもひとつの方法です。専門家に頼むことにより、「時間を買う」ことができます。
会計ソフトの導入にこだわらず、財務諸表をこれからの経営に役立てていく姿勢自体が大切です。







|TOP |地図 |What's new目次 |メイン |ベンチャー |マネー |申告個人 |相続 |研修 |良書 |

Copyright (C) 1997-2005 by Tooyama-jimusho Co.,Ltd. All Rights Reserved 公認会計士・税理士 遠山事務所The Company of Tooyama